組織におけるナンバーワン(一番手)とナンバーツー(二番手)の違いは、技術の差だけではなく、圧倒的に徳を積み重ねているかどうかです。
経験を積めば技術や知識は付いてくるから。
それよりも大きく差が出るのは、圧倒的に徳を積み重ねているかどうか。
例えばお店のナンバーワンは、開店から閉店まで、誰よりも働いている。
忙しかったら休憩だってほとんどなく、トイレに行くくらいしかできない。
誰かが病欠したら、その穴を埋める為に動く。
休日だってお店のことを考え、オンもオフも関係なく行動している。
自分がお店の顔となり、会う人会う人に名刺やチラシを配り、お店の宣伝だって24時間365日している。
それを「営業」と分け隔てるのではなく、想いが溢れているから伝えた結果、ナチュラルに営業となっているだけ。
ホテルでのBAR勤務時代、外部からお客様がご来店されたとき、
「〇〇さん、今日はいますか?」
という質問が圧倒的に多かったです。
「いえ、本日はおりません」
とお答えすると、
「では、また来ます」
とお帰りになります。
お客様の多くは飲み食いできたらそれでいいというわけではなく、
「〇〇さんがこの店にいるから」「〇〇さんに会いに来た」という理由でお越しいただいているのです。
(ここでお店としての問題点は、ナンバーワンが不在でもお店が運営でき、お客様にもお越しいただけることですね)
ナンバーワンとナンバーツーの差は目に見える部分の、技術だけではなく、圧倒的に徳を積み重ねているかどうか。
目に見えないところで、圧倒的に動いているのです。
その時間は1時間や2時間ではなく、何千時間、何万時間にも及ぶかと思います。
人は、目に見える部分のみフォーカスしがち。
でも実際は、目に見えない部分もあってこそ成り立つもの。
どちらかだけでも偏ってしまうので、目に見えるもの(技術)と目に見えないもの(積徳)の両輪が大切。
「〇〇さんに会いたい」
「〇〇さんのごはんを食べたい」
そう言われる存在になる為には、技術と積徳の両輪を意識していきたいですね。